カラダシホン日記

主に食べることと、生き方のブログです。

糖質制限は医学的に危険?糖質制限は骨髄の機能低下を招く?って本当?

江部先生の本だけではなく様々な角度から、糖質と健康を語った本が増えています。非常にバランスの良い意見が唱えられる一方で、ちらほらと糖質制限に対する批判も目にするようになりました。学問的ないざこざは、一般人にはあまり関係がないので良いのですが、今、実践している糖質制限・健康法が危険なのか?という情報には、やはりかなり神経質になってしまいます。
先日、読んだ久保氏の本は全体的にバランスよくまとまっていたために、糖質制限批判が胸にこたえるものがありました(正直)。

糖質制限は医学的に危険?


危険 / danger / isado
「世の中にはいろいろな主張や考え方があるもので、糖尿病専門のお医者さんのなかには、積極的に「糖質を極端に制限した食事」を勧めているような人もいます。でもはっきり申し上げておきましょう。極端な糖質制限は、医学的に危険です。十分にご注意ください。」(「糖化」を防げば、あなたは一生老化しない [ 久保明 ]永岡書店 P87)
はっきり申し上げておきましょう!なんて言われると、一般人は身がすくんでしまいます。具体的には、下記の記述です。 

糖質制限は骨髄の機能低下を招く?

「これらのダイエットには、じつは大きな落とし穴があるのです。その鍵となるのは、骨髄の機能低下。・・・超低炭水化物の食事を長く続けていると、骨髄の機能が大きく低下して、血管の修復力が落ちてしまうことが明らかになっているのです。
 
つまり、あまりに糖質を制限し続けていると、健康にやせるどころか、かえって動脈硬化を促進しかねないことになります。」(「糖化」を防げば、あなたは一生老化しない [ 久保明 ]永岡書店 P85)
ん~~・・・骨髄の機能低下?血管の修復力が落ちていく。
怖い言葉が並んでいます。
 
これは、下記の坪田氏の書籍と同じことを意味しているのだと思います。医学的な知識が無い素人ですので、混同していたらすみません。血管の老化・造血幹細胞というところが、同じものをさしているのかな?と。  

糖質制限でステムセル(造血幹細胞)が減る?

「糖質を摂らないと、血液中のステムセル(造血幹細胞]が減ってしまうことが最近の研究でわかってきた。ステムセルが減っているということは、血管が老化しているということ。だから、糖質も「全くいらない」というわけではなく、血糖値がガンっと上がらないような糖質を摂ることが大事。」(アンチエイジングバトル最終決着 坪田一男 朝日新書P63) 

はじめて、ステムセルという言葉を聞きます。上記、坪田氏の書籍も非常にバランスがとれていて、説得力のある本。だけに、さらっと糖質制限批判が入っていると、響きます。専門用語は特に怖い。ステムセルが減っている!!!ってw

根拠はどこにあるのか?という糖質制限派の反論


Dr. Cockroach vs. Dr. Doofenshmirtz (148/365) / JD Hancock

不安になりましたので検索すると江部さんのブログがヒットします。なんでも必ず出てきますね。コメント欄を含めもはやポータルサイトのような強さです。結局、どちらの先生を信じるかということに帰結してしまうのですが・・・。
 
まず、久保氏の骨髄の機能低下に関しては、下記のように返答されています。コメント欄参照です。
この先生がそのような仮説を取り上げているだけで、その根拠となる信頼度の高い論文はありません。

4000年以上生肉・生魚でスーパー糖質制限食時代のイヌイットにおい、骨髄機能低下というのはありません。 当時のイヌイットでは、動脈硬化どころか、心筋梗塞・脳梗塞が少ないことが知られています。 なお私は、2002年以来、スーパー糖質制限食を足かけ13年間続けていますが、 骨髄機能低下や貧血はありませんし、全ての検査データが正常です。
 

 坪田氏に関しては、コメント欄のやりとりで下記のように答えています。

造血幹細胞は骨髄に存在します。 糖質制限食で造血幹細胞が減るという信頼できるエビデンスはないと思います。 坪田一男先生、その研究というのを明らかにして欲しいですね。私を含めて、糖質セイゲニストが、貧血や白血球減少症になりやすいとは聞いたことがありません。
糖質制限しても造血幹細胞は減らないと思います。参考記事:ドクター江部の糖尿病徒然日記 「お砂糖真時代協議会」の動画は、間違いです。 

まとめと私的考察

確かに両者とも、どの論文・根拠で糖質制限を批判しているのかは、はっきりと書いていません。ネットで調べてもなかなかわからないですね。江部先生の主張はすべて、論文というエビデンスがあるものばかりですから、そのルールにのっとれば、糖質制限のほうが今回は有利でしょうか。 江部先生の13年の人体実験と検査結果という「証拠」も考慮すると、今のところ、根拠がはっきりしない先生たちの批判のほうが、心に響く度合いは弱いです。

とはいえ、素人の気持ちからすると、お医者様がはっきり「危険だ」という方法を取りつづけるのは不安なわけですよね。医師の発言には力があります。だからこそ、エビデンスは大事だなと改めて感じました。江部先生のブログやその主張が、爆発的に広まったのも、しつこいくらいエビデンスを大事にしたからではないでしょうか。(まあ、そのおかげで江部先生の本は難しくてあんまり読めないのですが・・・汗) 

「偏らないほうが良い」という曖昧な意見の闇

これは糖質制限派よりの私の邪推でしかありませんが、久保氏、坪田氏どちらも、「アンチエイジング」界の方々ですね。この業界の中では、糖質制限に関しては、暗黙の統一ルールがあるんじゃないか?なんて勘ぐってしまいました。アンチエイジングはビジネス・商業界と深く関わりがあります。ちなみにステムセルでググるとアンチエイジング業界では有名な言葉のようです。

jaas-labo.com

ん~~、よく読んでもわからん。

以下、まったくの私見ですが、糖質制限の肩を持って得をする商売人はあまりいないでしょう。それこそエビデンスに照らせば、糖質の過剰摂取を諌めるのは正しいことなのでしょうが、それを突き詰めて、糖質制限の片棒はかつげない、という何らかの圧力が働いているのではないでしょうか。アンチエイジングの世界で。

私が読んだ2冊はどちらも、非常に論理的で説得力があり、「バランスがとれている」書籍でした。どちらも「糖質制限」をほとんど(90%)肯定しているのですが、最後の最後で「極端はよくない」となり、「バランスよく炭水化物もとりましょうね」となり、なんだか歯切れの悪い印象です

それこそ、エビデンスに基づいた(もしくは実際の経験談でも)論議がなされると、実際に糖質制限を実践する人たちとしてはありがたいですね。 

関連情報

久保氏の書籍の書評はこちら。糖質制限批判の章はいまいち、分からないのが本音ですが「糖化」を防ぐライフスタイルなど勉強になります。おすすめの本です。

tosituseigen.hatenadiary.jp

 坪田氏の主張はだいたい下記ページで見られます。バランスが取れており、基本的に同意できる内容だと思うのですが、最後でサラッと糖質制限の危険に触れている箇所が気になります。

wol.nikkeibp.co.jp

 
広告