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カラダシホン日記

主に食べることと、生き方のブログです。

★★★★☆(書評)病気がイヤなら「油」を変えなさい!―危ない“トランス脂肪”だらけの食の改善法 山田 豊文

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「健康によい油」「悪い油」があることは、なんとなく分かっていても、説明できるほどではありませんでした。しかし、ここは逃げずにしっかり学んでいこうと思い、先日一冊MOOK本を手に取りました

(書評)危ない油と健康になるオイル 藤田 紘一郎 監修 - カラダシホン

しかし、これがいまいちざっくりした雑誌に過ぎなかったため、Amazonで評判の良かった山田氏の書籍を買い直しました。特にトランス脂肪酸について知りたいと思いました。結果から言えば期待通りでした。糖質にも気をつけていきますが、脂質にも十分な注意を払おうという強い(かなり強い)モチベになる本でした。

糖質制限を勉強している人も、特にMEC実践者は一度読んだほうが良いような気がします。私自身、かなりの衝撃を受けてますから。

「油」は健康に不可欠、だから・・・ 

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「油(脂質)は私たちの「命の燃料」となる無二の栄養素だからです。命の燃料が尽きたとき、それは「死」を意味します。つまり、脂質について正しく理解することは、豊かな人生をまっとうするテクニックを身に付けることであり、正しい食事療法にとって、もっとも重要なテクニックなのです。」(病気がイヤなら「油」を変えなさい!―危ない“トランス脂肪”だらけの食の改善法 山田 豊文  河出書房新社 P129)

「ノンオイル」という言葉に表されているように、油は悪者にされがちですが、実際には人体に欠かすことができないものです。油がなければ死んでしまうわけです。脂質は細胞膜などの原料となり、油が足りているかどうかは、私たちの細胞一つ一つに大きな影響を及ぼします。糖質制限を実践し始めてから、特にMECを実践してから、かなり意識して「脂質」をとるようにしてきました。そうしなければカロリー不足になってしまうので。ですから、油に対するネガティブなイメージはほぼ払拭していました。

しかし、油の種類にはあまり注意を払ってこなかったというのは、完全に「片手落ち」です。糖質制限も大切ですが、同時に脂質に対しての知識を身につけないと「正しい食事療法」ではなく、単なる流行りの民間療法・健康法のひとつとなってしまいます。(特にMECは危険だと思います。ただ、肉食べ放題、油もOKという理解の人も多い)。私は、糖質は注意して避けていましたが、その代わりに、セイコーマートのフライドチキンを買って食べたりしてました。「肉だから大丈夫」って。冷や汗が出てくるような失態です。これは今すぐあらためなくてはなりません。

特に、トランス脂肪は無思慮にとるべき油ではありません。

「買い食い」はトランス脂肪酸だらけ

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「マーガリン以外にも、トランス脂肪は名前を変えてさまざまな食品に使われているからです。買い物をするときに、食品のパッケージに記載されているラベルを確かめてみてください。菓子パンやクッキー、クラッカー、ケーキ、チョコレート、スナック菓子、アイスクリーム、フライ、レトルトカレーなど多くの加工食品の原材料名に「ショートニング」「加工油脂」あるいは「ファットスプレッド」などと書かれていませんか?」(病気がイヤなら「油」を変えなさい!―危ない“トランス脂肪”だらけの食の改善法 山田 豊文  河出書房新社 P61)

「他にも、市販のサラダ油やマヨネーズ、ドレッシングのほとんどに、マーガリンと同じように水素を添加した油が使われています。しかし、これらのラベルを見ると「植物性油脂」「食用精製加工油脂」としか表示されていません。」病気がイヤなら「油」を変えなさい!―危ない“トランス脂肪”だらけの食の改善法 山田 豊文  河出書房新社 P62)

 マーガリンは有名ですが、実際にはマーガリンだけではありません。ショートニングはありとあらゆるところで使われています。お惣菜コーナーで売っている揚げ物などは、自宅で揚げる揚げ物とは違います。サクサクしてとても美味しい・食感があります。しかし、それこそが、まさにショートニングの魔力なのです。あらゆるお菓子(クッキー・ビスケット・ポテチなど)にも使われています。私は糖質制限を始める前までは、ポテチを毎日食べてました。

結局のところ、トランス脂肪は、油脂に水素添加することで発生するものです。なぜ水素添加するかというと、少しでも長持ちさせるためです。本来、油はすぐに酸化してしまい、スーパーで並べておいたり、長距離を移動して販売するものに入れることはできませんでした。しかし、水素添加するという方法を編み出したことにより、商品の品質を落とさず(?)あらゆるものに「油」を入れることができるようになったわけです。だからこそ、スーパーマーケットに並んでいるほとんどのものには、トランス脂肪が含まれていると言って良いでしょう。特に、お惣菜の買い食いは危険(よく唐揚げ買ってました・・)。

 お肉だから良い!糖質含まれていないから良い!というわけではありません。脂質にも気をつけないとまずいぞ・・。

MEC実践者は生クリームをどんどん使う人も多いようですが、もし、植物性のホイップクリームを使うとしたら、完全にトランス脂肪を身体に取り入れていることになります。脂質=なんでもOKではないということを知らなきゃ、かなりマズイです。

tosituseigen.hatenadiary.jp

 油には油で対抗!オメガ3を活用しよう

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 「一般に、オメガ6とオメガ3の理想バランスは1~4対1が適切であると言われています。・・・ほとんどの現代人がオメガ6とオメガ3の食事バランスが10対1、あるいは50対1という、とんでもない比率になっており、さまざまな現代病を引き起こす大きな原因となっているのです。」(病気がイヤなら「油」を変えなさい!―危ない“トランス脂肪”だらけの食の改善法 山田 豊文  河出書房新社 P144)

 「オメガ3はオメガ6と競合するため、オメガ6からつくられるプロスタグランジンがガンの増殖を促進する働きを、オメガ3由来のプロスタグランジンがブロックしてくれるからです。「油は油で対抗する」これが非常に有効なのです。」(病気がイヤなら「油」を変えなさい!―危ない“トランス脂肪”だらけの食の改善法 山田 豊文  河出書房新社 P173)

 オメガ3の脂肪酸を豊富に含んだものの中には青魚のDHA・EPAや、亜麻仁油・えごま油などに含まれているαリノレン酸があります。揚げ物や炒めもの、油を使ったお肉料理ばかりでは、オメガ6だけが異様なまでに増え、オメガ3が不足します。MECをはじめてからは、お肉料理が増えていましたが、油はあまり意識せず使いまくっていたようです。気をつけなければなりません。

魚を食べる機会ももっと増やそうと思います。せめて週3は魚料理を織り交ぜるかな?今は、週6くらいで肉料理になっています・・・。

幸い、オメガ3を豊富に含む亜麻仁油はヨーグルトに入れて定期的に食べていました。これは良い習慣なので、これからも続けたいと思います。 

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 「油」に関心を持つなら必ず読むべき本

改めて正しい知識が無いというのは怖いと感じました。「生兵法は大怪我のもと」と言われますが、中途半端な知識で「肉も油も食べ放題OK!」楽して痩せるダイエットみたいなイメージでMECを実践したら絶対身体を壊すことになりますね。

糖質と共に脂質も研究が必要です。腸内環境を考え、食物繊維の勉強もしていますから、なんだかんだと、結局は普通の食生活に収まるのかもしれません。いやはや、食べるものに関しては、学んでもさらに先があり、その先があり、果てがないですね。

油に無知であれば、ともかく読むべき一冊です。


病気がイヤなら「油」を変えなさい!―危ない“トランス脂肪”だらけの食の改善法

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