カラダシホン日記

主に食べることと、生き方のブログです。

「フードは風土」論!肉食は日本の風土に合っていない?説を考える。

f:id:nazenanido:20160202102704j:plain

日本人はもともと農耕で肉食はしていなかったという理論も根強いです(もっとも、この反対の意見も非常に強力ですが)。この点、丹羽靱負氏の、個人的な体験から出る、風土説はなかなか説得力があります。一概に、肉食を否定していませんが、「日本人には肉食は合わない」と言い切っています。

肉食が合っている風土とそうでない日本

丹羽靱負氏が日本とパリを行ったり来たりしていた頃のことです。丹羽氏は重度の胃下垂で、梅干しを食べることを習慣にしていました。パリに行っても、梅干しを食べようと思うのですが、なかなか梅干しを食べたいという気持ちにならないのです。空港についた途端に梅干しを食べたくならない。不思議なことに、パリにいると、日本では殆ど食べない乳製品・肉食を食べだす自分に気がつくのだとか・・・。

丹羽氏はこのことを風土で説明できるとしています。

肉食はヨーロッパの風土にあっている?

「北ヨーロッパは温度が低く、空気が乾燥しているので、血のしたたる肉を食べるのが先祖代々、カラダが消耗しないための生活の知恵なのです。肉・乳製品が風土に会っているのです。日本、東南アジアは高温多湿で、肉、乳製品はいらず、だから先祖代々日本食が育ってきたのです。私は、特別敏感な体をしているため、このヨーロッパと東洋の風土の違いを鋭く感じ取ってしまうのです。」

「日本の風土に合わない食事をし始めたため、日本人がかからなくても良い病気が一杯出てきたのです。・・・クローン病、潰瘍性大腸炎、多発性硬化症など、フランス、アメリカのフロリダ州半島周辺に多発して、昔、日本になかった病気がどんどん増えてきてます。」(活性酸素で死なないための食事学 (広済堂ブックス) 丹羽靱負P146-147)

 丹羽氏は、日本がアメリカに戦争で負けてから、欧米食が日本に持ち込まれて、肉食による害が出始めたと述べています。風土説はなかなか説得力があります。とくに、肉食を始めてから、日本人には無かった病気が出てきたというのは事実でしょう。

しかし、世代が変わるとすでに、日本人の伝統食も失われていますから、だんだん肉食に適応するように日本人の身体も変化しはじめているようにも思えます。この説の真偽はわかりませんが、一概に肉食の害を訴えるよりも、風土によっては肉食も適しているという位のマイルドな肉食否定論は受け入れやすいです。古い本ですが、書いてあることは本質をとらえています。

少なくともここ数百年は農耕文化で、がんがん肉を食べていなかったことは間違いないでしょうから。そして、この考え方は、多くの識者も述べていることと調和しているように感じます。

「身土不二」「三里四方のものを食せ」

地元でとれるものを食べる、ということを考えると、この二つのことわざを思い出しました。内海氏も説明しています。私も、もっともだと思いましたので、ご紹介したいと思います。

「体(身)と土地(土)は切り離すことができない(不二)」という意味を表しています。食についていえば、人は生まれ育った土地でとれた、その季節の食材を食べることが体にいいということを意味します。

昔の人は「三里四方のものを食せば病せず」と言って、地元の食材を食べることを大事にしていました。三里とは12kmですから、現代風に言えば「住んでいる場所から20~30km内でとれたものを食べなさい」という意味です。もちろん現代社会においてこの考え全てを実践するのは難しいですが、地産地消の声も高まってきている今だからこそ、できる範囲で実践していきたいものです。」(「トクホを買うのはやめなさい」 内海聡 竹書房新書P150)

 肉食文化がある地方においては、身体の造りもそれに対応するものになっているはずです。自分の生まれ育った背景、腸内細菌の構成、個体差をよく考えた上で食べたものは選んでいくというのが正しい姿勢なのだと分かります。単純に、「肉は良いのか、悪いのか」では問えないとも言えますね。

関連記事

tosituseigen.hatenadiary.jp

 

広告