カラダシホン日記

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【書評】わが身に危険が迫ってもこれだけは伝えたい日本の真相! 船瀬 俊介

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時折、トンデモジャーナリスト と揶揄されることがありますが、基本的に、船瀬さんの発する情報は誠実だと考えています。私が、彼の本を読んだのは今から十数年前ですが「合成洗剤」についての告発本でした。


合成洗剤 恐怖の生体実験 (元気健康ブックス)

私の母がそれをきっかけに、石鹸シャンプーを使い出し、同時に当時経営していた店舗でも、石鹸シャンプーを扱うようになりました。今、私も、母も、会社全体も健康志向になっているのは、もとを正せば、船瀬さんのおかげです。

ということで、大変ざっくりしたタイトルではありましたが、満を持して船瀬さんが書籍化されたからには、そこに何か伝えたいことがあるのだろう・・

わが身に危険が迫ってもこれだけは伝えたい日本の真相!

そういう、著者への信頼感から、手にとった1冊です。「陰謀論」をどう見るかは、賛否あると思いますが、考えさせられました。

コンテンツの源にある「怒り」

船瀬さんが、消費者運動に没頭するきっかけになった言葉が、この本の中で初めて紹介されています(初めてかわかりませんが、私は少なくとも初めて読みました)。某広告代理店社長の言葉です。

「世の中、めあき千人、めくら千人、残りの八千人はバカである。市場とは、このバカによって構成される」これは某広告代理店の社長が言い放った言葉。まさに、顧客をバカとして見下し、卑下しきっている。20歳頃の私は、この一文を読み体中の血が逆流する思いがした。文字通り、怒りで身が震える思いがした。この放言こそが、私が20代で消費者運動に身を投じるきっかけを作ったのだ。(P3)

この「怒り」こそ、船瀬さんを突き動かすエネルギーになっています。基本的に経済も社会も、善悪では判断できない面があり、人間と同じように、誠実さと偽善とを併せ持つ存在です。船瀬さんの怒りは、偽善に向けられています。それが、筆を武器にして立ち上がった船瀬さんのモチベーションです。
同じ考え方、同じ立ち位置を取るかにかかわらず、コンテンツを作る立場として学べるものがここにあると、考えています。

私もアフィリエイターを真剣に目指しながらコンテンツを作っていたことがありますが、その中で、立ち止まり、悩む経験をしました。アフィリエイターがスポンサーにおもねる仕事であること、自分の本当に満足するコンテンツを生み出すことができない(必ずしも求められていない)ことを熟考した結果、サイトアフィリエイターとしての道ではなく、コンテンツメーカー(自称)の道を選びました

(追記:コンテンツメーカーでは利益はほとんど出なかったです、涙)

参考:スポンサー(広告主)に媚びないことと「売文」

その根っこにあるのは、スポンサーに魂を売り渡してしまうコンテンツ制作者への「怒り」です。怒りっていうと重すぎるけど、ある種の「理想主義」です。 それが、強いモチベーションになっているからこそ、儲からなくても、稼げなくても、自分の信じるコンテンツを作り続けようと思い続けています。まあ、私の場合は、考えに甘さもありますが、長く続けていくためには、その「根っこ」が大事だと考えています。

今流行るもの、話題になっているもの、求められるもの・コンテンツを作り続けることもできますが、それを数十年やっていけるかというと、やはり無理。その中で、変わらない自分の軸、なぜ、自分がこのコンテンツを作り続けるのか?というその根っこが揺らいでいれば、いつまでもこの仕事は続けられないのです。

いくつもの事例が挙げられていますが、ひとつだけピックアップ。

神の領域に踏み込んだ人間たち

遺伝子組み換え商品は非常に多いので、その辺、ほとんど感覚が麻痺してしまっていたのですが、改めて、倫理的な意味で、今、人間がやっていることって本当に正しいのか?考えました。とりわけ例として挙げられていたのは、自然界では決して交わることのないものを、人間が交わらせている。動物と植物を交わらせ、新しい品種を作る試みなどが幾つか触れられています。

例えば、ホタルとタバコ(植物)の遺伝子を組み換えて、作られた、光るタバコの葉・・・ホタルと、メダカを掛けあわせた発光メダカ・・・。

その何が悪いの?っていう人には、通じない「倫理」ではありますが、生命を人間がこのように自由に用いることが本当に正しいことなのか?考えなくてはならないという指摘です。

この本で初めて学んだ恐ろしい語彙の一つですが「レンダリングプラント」。

*気持ち悪いので、あまり見ないほうがいいかも・・・。

ちょっとググっていただければすぐに分かるのですが、動物の死骸などを粉砕して、それをまた「餌」にしているという事業のこと(ちょっと説明がざっくりしすぎているけど)。例えば、牛は、自分の同類の死骸を粉砕して作られた餌を毎日食べているわけで・・・その結果、起きたのが「狂牛病」だと言われているそうです。まさに、自然法則の逆襲とも言える、この異常事態。そして、それが、実は人間社会に因果応報として帰ってきているとすれば・・・

「かくして脳をスポンジ状に萎縮させる病原体蛋白・プリオンは爆発的な感染力を発揮した。ちなみにアメリカに400万にはいるといわれるアルツハイマー痴呆症の多くは、実は隠蔽された狂牛病患者だと指摘する市民団体、研究者もいる。」(P248)

ことの真偽はわかりませんが、それは本当に恐ろしいことです。今の多くの病も、元をたどれば、人類を源にする病なのかもしれない・・。大変な告発です。ネットをたどると、出るわ出るわ・・。こんなことも知らずにのうのうと生きていたわけですね、私も。

事例を上げ続けるとキリがないのですが・・・刹那的な社会(世界)への警告となっています。ジャーナリストの本分、ここにありって感じですね。

哲学を問う

「現在の日本は、混迷、混沌の極みにあります。それは、世界も同じかもしません。その根本原因は、文明論が存在しないからです。人類文明は、どこから来て、どこにいて、何処へ行くのか。・・・」(P251)

自分が誰で、どこにいて、どこに向かうのか(これはいわばアイデンティティですよね)この観点がしっかりしていないと、何をしていても、何に取り組んでいても、中途半端な成果しか出せないように思えます。船瀬さんは、この本で「日本」を嘆いているけれど、本音として問いたいのは日本経済でも、日本政府でも、何らかの利益団体の不正を暴きたいのでもなく、根底に流れる「哲学」を日本社会を構成する一人ひとりに自問して欲しいのではないかと、そう見えます。

印税狙い?話題作り?炎上商法?いろいろ言われるかもしれませんが、こんなテーマを扱うより、明らかに売れるテーマはいくらでもあり、そっちのほうが儲かります。こんな本を出しても、普通、敵を作るだけです。なぜ、こうもしつこく、大多数の人が目をそむけたいものを取り上げて叩き続けるのかというと、そこに「哲学」が関係しているのでしょう。彼自身の「哲学」も。また、彼がうったえかけて、目を覚まさせたい一人ひとりの「哲学」も。

船瀬さんは、火の文明(すべて焼きつくす消費型文明)から緑の文明(再生可能なエネルギーを活用するリサイクルな文明)を作りたいと願っており、そのための「啓発書」がこの本、そして一連の著作なのでしょう。 私は、その船瀬さんの気持ちを受け止められるだろうか?なんて・・・この本を読んで考えてしまいました。

まとめ

漠然としたタイトルではありますが、一個一個の問題提起は、適切で深いので(この本の場合はインデックスのようになっていますので、各論は深くないですけど)思考の訓練にはピッタリではないかと思います。

追記:この書評を書いたのはずいぶん前で、今回、ブログ移転を機に転載しました。その後、1,2,3巻まで続刊が出ています。なかなか、ハードな告発本が続きます。アマゾンレビューも賛否両論というところですね。


わが身に危険が迫ってもこれだけは伝えたい日本の真相!


どれほど脅迫されても書かずには死ねない 日本の真相! 2


史上最凶レベルの言論弾圧に抗して諸悪すべてを暴く 日本の真相! 3

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