カラダシホン日記

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日本はがん大国?がんで亡くなる人は「三人に一人」!どこまでがんを恐れるべきか?

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以前も書きましたが、私は必要以上にがんを恐れているようです。背景には、家族ががんサバイバーであることや、身近な友人たちでがんで亡くなる人を何人も見てきたことがあるのだと思います。今回、生命保険の見直しを考えた際に、やはり「がん保険」だけはどうしてもつけなきゃならないという気持ちになりました。まだがんになってもいないのに、超高濃度ビタミンC点滴が受けられるように、高額な費用を賄える保険を探したりしました。
tosituseigen.hatenadiary.jp

ちょっと恐れすぎ?ですよね。かえってそのストレスががんを招きますね。負の「自己達成預言」が怖いです。しかし、保険見直しのお勉強をする中で、リスクを正しく評価することの価値を学びました。しっかり調べてみると、がんのリスクがどれほど高いのか?統計だけでは見えない真実があることが分かります。今日はそんなお話です。

「2人に1人」はがんになる!

「2人に1人」ががんになり、亡くなるのは「3人に一人」という有名なコピー。全国日本健康保険協会が謳っています。参考:【がん】 日本人の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死亡しています | 健診・保健指導のご案内 | 全国健康保険協会

これを真に受けると、恐ろしくなり、がん保険をできるだけ厚くしなければと考えてしまいそうになります。しかし、冷静に考えると、「2人が1人」がんになるというのはどういう意味だろう?と疑問になります。確かに、家族や友人が、がんになったときのインパクトは激しかったですが、冷静に考えてみると、そんなに周りにがんの人がゴロゴロいるわけではありません。日本の人口1億2000万なのに、6000万人ががんというわけではないですね。参考:1、がんは2人に1人かかる。この意味が理解できません。 - 2、悪性新生... - Yahoo!知恵袋

ここで大事なのは統計のトリックに翻弄されないことです。優れた記事がアップされていました。

統計のからくり

「「2人に1人がガンになる」のはいったいいつだろうか? 現在30歳の人なら、男性は50年後の80歳で42%、女性は50年後の80歳から天寿を全うするまでの間の46%である。


そもそも日本人の平均寿命は男性80歳、女性86歳で、死亡の確率が半分になる頃とほぼ一致する。ガンは身近な病気とはいえど、「2人に1人」の確率になるのは、ほかの要因も含めて死亡のリスクが高まる世代になってからである、というのは知っておきたい。」

引用:「2人に1人はガンになる」という通説の誤解 | 健康 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

確かに年代を考慮しなければ、全国民の「2人に1人」ががんというのは正しいのです。しかし、年齢別にみていくと、がんが発症する確率がグンとあがるのは、まさに寿命を迎えようとした時期であることが分かります。がんは、老化に伴う病気だと言われるのは、こういうわけです。ということは「2人に1人」ががんになるという情報に左右されて、若いうちから「がん保険」に手厚く入るというのは、統計上では意味がない?ことになります。

今回、保険見直しのために、多くの保険を調べましたが、若いころにはがん保険も格安ですが、中高年になってからの保険料は非常に高い。しかも、60代以降、がん保険の保障はガックリ下がることになっています。それも当然ですね、がんで亡くなるリスクが上がるにつれて、保険料は高額になるのです。

定年を迎えてから、一番必要な時期に、医療特約・がん特約が出ないことに不安を感じ、特約部分を一括で支払う人もいるようですが・・・。このからくりを知ると、あえてそこまですべきか考えますね。いくら大金を積んでも「老化」を食い止めることができないように、がんを恐れてもしょうがないということなのでしょう。ここまでくると、あえてがんと闘うなという近藤誠氏の意見も説得力を帯びます。

どうせ死ぬなら「がん」がいい (宝島社新書)

どうせ死ぬなら「がん」がいい (宝島社新書)

恐ろしいのは、若いときに致死的ながんで命を落とす人のことですが、これは、もうレアケースなのだということです(30代~40代でがんになる可能性は0.5%・50代でも2%なのだそうです。50%にはなりません。)もちろん、レアな一人になることは十分あり得るんですけどね。それなら交通事故にあうリスクや、ほかの病気で死ぬリスクとあまり変わらないのかもしれません。そうすると、がんを必要以上に恐れる必要はないと言えるのかもしれません。

日本人は「がん」以外のリスクが極端に低い

日本人のがんのリスクが高いのは、それ以外の死因となるリスクが低いから、という見方もできるようです。「心配学」の島崎氏は「がんで亡くなるのは3人に1人」の背後にある「事実」に注意をひいています。

「日本の癌患者がなぜこれほど多いのか、最大の理由は、日本では癌以外のリスクが排除されていることにあります。・・・病気以外の事故や犯罪や食中毒やテロなどの発生も低く抑える努力がなされており、冷蔵庫の普及や流通の発達によって昔ほど塩辛いものを食べずに済んだり、さまざまな規制や技術によって公害も抑えられたりしています。 このように大部分の病気の治療体制が整い、病気以外のリスクも十分に下がった結果、日本では癌が目立つようになったのです。」


「癌は、年齢が上がるにつれて、罹患率が高くなります。五〇代ぐらいから上がり始め、六〇代、七〇代でかなり上昇します。それより前に死んでしまった場合、癌の確率はあまり高くないということです。日本は世界有数の長寿国です。一方で、発展途上国は先進国ほど平均寿命が長くありません。先進国に比べて、病気や事故、犯罪、公害などのリスクが低く抑えられていないからです。したがって、これらの国に住んでいる人の多くは、「癌になる年齢まで生きられない」というのが実態」


引用:心配学~「本当の確率」となぜずれる?~ (光文社新書) 島崎 敢

すごい説得力です。ここまでくると、がんを恐れて生きるというのは「がん保険」のマーケティングに踊らされているだけではないかと思えてしまいます。

まとめ

「恐怖」は人の理性的な判断を奪ってしまいます。改めて、自分の感じているがんに対する恐怖が「現実」に基づいたものなのか?それとも、想像上のものなのかを吟味させられました。がん保険に関しては、改めてしっかり、今の自分の考えを記録しておきたいと思っています。

参考にした本

心配学?「本当の確率」となぜずれる?? (光文社新書)

心配学?「本当の確率」となぜずれる?? (光文社新書)

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