カラダシホン日記

主に食べることと、生き方のブログです。

糖質制限はもう誰も止められない!【書評】スーパードクターズ! いま、糖質制限がすごい! ケトン体生活のススメ

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現在は、厳密、ギチギチの糖質制限はしていませんが、糖質制限のおかげで体重は適正になり(78キロ→63キロ)、栄養に関心を持つようになり、全体的な健康度が上がりました。ポテチとビール三昧の、あの生活をずっと続けていたら、10年後には成人病で破たんしていたと思います。本当に良い時期に、糖質制限やMECに出会いました。出会いに感謝しています。

糖質制限を支持する「スーパードクター」たち

糖質制限は、いまやすっかりメジャーなものになりましたね。著名な医師の中でも賛同者が多くいます。糖質制限を支持する医師たちは、それぞれも「実践者」であるというのが、理論に厚みを加えるものになっていると思います。この本、もともと「食事で健康をwithドクターズサポート」(Facebookグループ)が起点になっているようです。
参考:『食事で健康をwithズドクターサポート』チーム新体制のお知らせ | ケトン体が人類を救う!宗田哲男医師の糖尿病は糖質制限で治る!

執筆協力をしている先生たちは、各分野から「宗田哲男 藤澤重樹 新井圭輔 今西康次 溝口徹 水野雅登 門脇晋 小幡宏一 長尾周格 三島学」(敬称略)です。私が、こういうのも何ですが、ドクターたちに怪しげな匂いが無いのが良いですね。純粋な「糖質制限」は儲かりませんから、善意の力で活動が繰り広げられているからだと思います。

おすすめ本です。

スーパードクターズ!  いま、糖質制限がすごい!  ケトン体生活のススメ (ぴあMOOK)

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  • 作者: 宗田哲男藤澤重樹新井圭輔今西康次溝口徹水野雅登門脇晋小幡宏一長尾周格三島学
  • 出版社/メーカー: ぴあ
  • 発売日: 2017/04/03
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私が、とりわけ、興味がある分野、今後の可能性を感じる分野のインタビューなどを少し紹介したいと思っています。

糖質制限の歴史(P8-P11)

糖質制限を日本に広めた第一人者の江部康二氏の特別寄稿が面白いです。

過去の歴史を振り返ると、夏目漱石の時代(1916年~)、1943年頃の栄養学までは、糖尿病の治療食は「厳重食=スーパー糖質制限食」だったそうです。1965年初版の食品交換表では、食事療法の中に「糖質の制限」が含まれています。しかし、1969年の第二版では「糖質の制限」が省かれて、カロリー制限派に押し負けていった歴史が読み取れるそうです。ココナッツオイル論争や、ビタミンC論争も同じですが、ある一定の期間を見なければ、その真偽は見抜けないものですよね。

現在も、ボチボチと糖質制限批判はありますが、批判は筋違いのものが多く、論理だった批判は多くありません。糖質制限が、正しかったことが、認められる時代が近づいていると思います。

ちなみに、江部氏が糖質制限の第一人者と言われていますが、江部氏が一般向けの本を書いたのが2005年のこと。実は、1999年から釜池豊秋氏が糖質制限を展開していたことはあまり知られていません。この特別寄稿の中で江部氏はちゃんと書いています。折に触れて、釜池氏から糖質制限を学んだことを話しておられますよね。

このお二人には残念ながら確執があるようです。どっちが、先でも、正しいことが広がっていけばよいので、その辺、ちょっと残念ですよね。参考:ドクター江部の糖尿病徒然日記 釜池先生と江部康二と糖質制限食

その後、2012年に山田悟氏、白澤卓二氏(アンチエイジング界に君臨)、2013年に夏井睦氏(新しい褥瘡治療のパイオニア)、2014年に渡辺信幸氏(MEC提唱者)、2015年に宗田哲男氏(妊婦の糖尿病を激減させた功労者)が一般向けの糖質制限食の本を書いたと紹介されています。江部氏の糖質制限の流れをくむ人たちが分かりますね。

ちなみに、別の流れとして荒木氏も、かなり厳しめの糖質制限・肉食を、昔から唱えており、私は、ここから糖質制限を知ったのですが、あまりフューチャーされないのは悲しいですね。ビタミンC+断糖の西脇氏などは、こちらの流れのようですが・・。
tosituseigen.hatenadiary.jp

ま・・・、誰が本流か、支流か、というのは枝葉の話で、真実・正しいことは、そのうちに明らかになっていくものです。糖質制限は実に理にかなっているのですが、現在の商業体制(砂糖タップリの世の中)とは対峙する関係にあります。糖質制限という真実の声がスポンサーに操られるマスメディアの声をかき消すところまで行けるのか、そこに興味があります。

糖質制限とがん(P22~25)

次に、興味深い(私にとって・・)のが、糖質制限とガンのかかわりについて論じた新井圭輔氏の記事です。新井氏は自らの体調不良を機に糖質制限に取り組む実践者の一人です。著書もあります。

糖尿病に勝ちたければ、インスリンに頼るのをやめなさい

糖尿病に勝ちたければ、インスリンに頼るのをやめなさい

新井氏はがんの本質を「過剰糖質処理装置」と呼んでいます。PET検査は、がんが糖質を中心に取り込む特徴を利用しています。過剰に存在する糖質を処理しまくるために生まれた異常細胞が、がんだとすれば・・・。面白い発想です。ともかく「糖質が無ければがんは存在しない」という新井氏の発言には重みがあると思います。新井氏は、食事の糖質制限だけではなく「SGLT2阻害薬」(糖質を摂りこむことを制限する薬)などを使いつつ、ビタミンC点滴でガンと戦う方法を患者に試しているそうです。

同様の手法を行う医師に西脇氏などがいます。あまりメジャーな糖質制限医師の流れには出てこられませんが・・
tosituseigen.hatenadiary.jp

まあ、私はどっち(の流れ)でもよいのですが、がんと闘うには、糖質制限が有効だというのは間違いないと確信しています。

ちょっと脱線しましたが、この本の中でとりわけ興味深かった部分は、P64~は、門脇晋氏(外科医)の記事です。がんに絡めて紹介します。

門脇氏は、糖質制限食を「点滴治療」に応用できないかを探求しておられるそうです。アミノ酸と脂質の点滴成分を増やし、糖質を点滴内に含めない糖質ゼロ点滴を行っているそうです。これこそ、画期的だと思います。抗がん剤で食べられなくなったがん患者には、ブドウ糖点滴が毎日行われています。もし、がんの大好物が、糖質だとすれば(間違いないのですが)、ほんと、この種の「医療」は逆効果でしかないと、いつも感じています。

門脇氏の取り組んでおられることは、勤務医としては、首が飛ぶすれすれのラインだと思いますが、ぜひ、納得せざるを得ない証拠を積み立てて、現在のがん治療を変えてほしいと切に願っています。
参考:門脇氏のブログパラダイムシフト好きの外科医のblog

ドクターたちの食生活(P75~)

最後に気になるのが、スーパードクターたちが何を食べているのか?という一日の献立。糖質制限を支持する医師たちは自分でも、糖質制限を実践していることが多く、その点が説得力を加えていると思っています。しかし、医師たちの献立を見ると「え?これで大丈夫なの?」と思ってしまったのは内緒です。

特にこの3人・・

宗田氏:朝・昼無し、夕食のみ
水野氏:朝・昼無し、夕食はおかず中心
三島氏:朝・昼(生クリームコーヒー)・夕食11時頃にたっぷりの肉料理

朝、昼食べないで、夜だけ?しかも、夕食11時とは・・三島氏の食事はちょっと驚きです。

私は糖質制限から始まり、MEC、オーソレモーキュラー、三石巌と栄養を学び始めました。その結果として「糖質制限」だけではだめだというのも実感しています。「制限」(減らす)という発想には限界があります。ふさわしい栄養を「加える」必要があります。そして、最も体にとって良いものを食べているときに「おいしい」と感じるようになっている(人間って素晴らしい!)のだと思っています。

私は活動のためには、朝食は特に大事だと思っていますが、この辺はどうなんでしょうね!?(ケトン体が出るからいいのか?ちょっと不明)

まとめ

糖質制限・ケトン体ブームに乗っかった「薄い」MOOK本が多いのですが、この本は、情報の厚みもあり、面白かったですね。やはり同じ著者の本を何冊か読むと、だいたい同じ内容ですけど、10分野のスーパードクターたちが糖質制限を語るという切り口が素敵でした。kindle読み放題対象なので、ぜひ、ぜひおすすめしたい本です。

スーパードクターズ!  いま、糖質制限がすごい!  ケトン体生活のススメ (ぴあMOOK)

スーパードクターズ! いま、糖質制限がすごい! ケトン体生活のススメ (ぴあMOOK)

  • 作者: 宗田哲男藤澤重樹新井圭輔今西康次溝口徹水野雅登門脇晋小幡宏一長尾周格三島学
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