カラダシホン日記

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これは分かりやすい!キャラも最高!【書評】まんがケトン体入門 糖質制限をするとなぜ健康になるのか(おちゃずけ、 宗田 哲男)

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私自身は十分に納得して糖質制限を行っていますが、やはり外野が黙ってはいません。

よく言われます。「糖質制限は体に悪い」「もっとバランスよく食べなければ!」などなど、マスメディアから断片的に出される情報をもとに、糖質制限を批判されることがあります。ちゃんと説明できれば、なおよいのですが、誰にでもわかりやすい本があるといいですよね。ということで、手に取った一冊です。

漫画だから分かるケトン体

だんだん糖質制限やケトン体の意義については理解してきましたので、あえて、糖質制限本(新刊)を読まなくなっています。しかし、ここ最近の中で、食指が動き、なおかつ「当たり」だった本をご紹介しようと思います。

内容の濃さでは定評のある宗田哲男氏の「ケトン体が人類を救う」を、マンガにアレンジしたものです。(宗田氏の本は私も持っています。内容は納得のいくものでしたが、確かに多少の難しさはありました。)

マンガにすることで、ブドウ糖とケトン体、それぞれの働きがよくわかりましたし、ケトン体に関しての誤解も、取り除くことができるものになっています。これは、家族にも読ませたかったので紙版を買いました(kindle版は無いのか?)

まんがケトン体入門 糖質制限をするとなぜ健康になるのか

まんがケトン体入門 糖質制限をするとなぜ健康になるのか

登場人物のキャラ描きが素晴らしい

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(画像引用:まんがケトン体入門 糖質制限をするとなぜ健康になるのか(おちゃずけ、 宗田 哲男)光文社 P30-31)

糖質制限そのものは説明が難しくはありません。しかし、体内でブドウ糖とケトン体がどう働くかは説明するのが難しいです。そんな中、この本は、ブドウ糖ちゃんとケトンくんという対照的なキャラを使いながら、実に明快に、この難題をクリアしています。

ブドウ糖ちゃん:みんなに愛される人気者 活発で自己主張が強い 熱しやすく冷めやすいためすぐに燃料になるが持久力はない


ケトンくん:力強く持久力のある働きもの ただし引っ込み思案でシャイなのでブドウ糖ちゃんが働き始めるとすぐに身を隠す

考えてみると、本当に、対照的なキャラなんですね。それぞれの特徴にぴったりです。ブドウ糖ちゃんの自己中気味な性格も、ケトンくんの抑うつ的な性格もどちらも、それぞれの仕組みへの理解を深めるものになっています。

この両者、結論から言えば、どちらも人間が生きていくためには欠かせません。「実り豊かなときには穀物などのブドウ糖で脂肪を蓄え、飢えのときには脂肪を燃やしケトン体で支える」(P137)、人間の体内に宿る素晴らしいシステムへの認識が深まります。ところどころ、それぞれのキャラを活かした、ププッと笑えるギャグもハイセンスで好きですね。

栄養に関心が無い方でも漫画として楽しめるのではないかと思います。糖質制限を勧めても腰が重い、うちの両親に貸してあげようと思っています。

糖質制限支持派の医師スタンプラリー

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(画像引用:まんがケトン体入門 糖質制限をするとなぜ健康になるのか(おちゃずけ、 宗田 哲男)光文社 P60-61)

後半は、ブドウ糖ちゃんと、ケトンくんが糖質制限・ケトン体を応用した治療を行う医師を訪ねるスタンプラリーという面白い形式で話が進みます。下記の医師がフューチャーされています。

・佐藤拓己氏(体内年齢がよみがえる科学 ケトン体革命-究極のアンチエイジング理論- (YELL books)
・新井圭輔氏(糖尿病に勝ちたければ、インスリンに頼るのをやめなさい
・溝口徹氏(「血糖値スパイク」が心の不調を引き起こす (青春新書インテリジェンス))
・藤澤重樹氏(9割の医者が知らない 正しいアトピーの治し方
・鶴見隆史氏(断食でがんは治る (双葉新書)

それぞれの医師の良心的な取り組みをマンガで知ることができ興味深いです。糖質制限・ケトン体生活が、いかに万病にアプローチできるかがわかります。糖質過剰の現代社会が多くの病気を引き起こしているということなのでしょう。あまりにも不自然なんでしょうね、人間の体にとって。

この中でも私が特に興味を惹かれたのは、がん治療の話です。

以前も、紹介した新井Drは、ケトン値をあげた状態でビタミンC点滴を駆使しガンを攻撃する方法を熱心に推し進めています。また、外科医の門脇Drは、食事がとれなくなった末期がん患者に、従来のブドウ糖点滴ではなく「高脂肪点滴(イントラリポス輸液)」に変えて成果を出しているそうです。

この本の中で初めて水野Drのビタミン・ケトン療法も知りました。
参考:水野医師のビタミンケトン療法(糖質制限B群C)でガンが治る ガンの特効薬はミトコンドリア賦活剤/ウェブリブログ

若き医師たちが中心に、批判を恐れず、糖質制限・ケトン体を活用し、がんに向き合っているさまを見て熱さを感じます。この熱が、もっともっと、医師たちに伝わってほしいと思わずにはいられません。

まとめ

うちの奥さんに読ませたい本は、トイレに置いておくと、私より何日か余分にはかかりますが、だいたい読んでくれて、同じ理解度で、我が家の栄養改善に取り組んでくれます。我が家のトイレ読書の中でもとりわけ評判の良かったのが、この一冊です。とにかく、読んで楽しい。マンガ自体も楽しめますし、複雑な内容を分かりやすく説いてくれます。

まんがケトン体入門 糖質制限をするとなぜ健康になるのか

まんがケトン体入門 糖質制限をするとなぜ健康になるのか

宗田氏の監修も素晴らしいですが、おちゃずけ氏のセンスもすごいですね。体の中で生じている複雑な過程をストーリー性のある、キャラ描きがしっかりした漫画で表現するとはすばらしいです。おちゃずけ氏、今後も、応援していきたいと思います。(糖質制限なのに、おちゃずけという名前ですが、そこのところは見逃しておきますw)

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